2010年10月30日

俳句って何なんだい?

ところがその時、彼女がこう言った。

「もう二度と電話しないでかけないで」
って、これって、一体何の話?

という説明は、とても簡単。

「もう二度と 電話しないで かけないで」

は、五、七、五、つまり俳句。
という訳で、俳句の話はあのねのね。

以前、私が、「バッティングセンターで球を見送っている」
という俳句集を出版させていただいた時に、
私の俳句が、その当時、「関西文学」という文芸誌で
編集長をされていた河内厚郎さんの目に止まり、
うちの誌面で俳句を発表してみないか、と声をかけてくださった。

ああ、カッコイイ文芸誌。
ああ、カッコワルイ小杉なんぎん。

それはまるで、オートクチュールのファッションショーで
小杉なんぎんがファッションモデルをするようなもの。

ダメージジーンズもヘルムトヤングの
ペインティングジーンズも真っ青の快挙。


生き死にの話の傍で盆踊り


いきなりそんな句で始まった私の俳句は、


感傷が磨り減りそうな秋の秋


見る前に綺麗とわかる紅葉かな


という具合に続き、十六句の発表の中で、
一番評判が良かったのがこの句。


月が出て私はどこに出ればいい


おいおい、小杉なんぎん、お前は一体どこに出たいんだい?
月と自分を比べてどうするつもりなんだい?
ひょっとして、宇宙飛行士を目指しているのかい?
でも、もう53歳だから、年齢制限で宇宙飛行士は
ちょっと……そんな感じなのかい?

って、関東弁で話をしているこの人は、一体誰なんだろう?
とか何とか、何を言いたいのかよくわからない私。

と、つるむように、時々、私の俳句は、
何を言いたいのかよくわからないと言われる。

私のマイ・フェイバリット・ハイクに
俳人橋本夢道先生のこんな句がある。


からだはうちわであおぐ


この句を初めて読んだ時、そして、
今現在も何を言いたいのかよくわからない。
けれど、どうやらこれが世間で俳句として
認定されているらしく、私は今も、何を言いたいのか
よくわからないのが俳句だと勘違いしている。

最後に、この橋本夢道先生の俳句に
アンサー・ハイクを捧げたい。


あたまはせんすであおぐ
posted by 小杉なんぎん at 15:48| Comment(1) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月16日

俳句・母心・貼るカイロ・鼻血

たとえば、体中のお肉がだぶついて、
そのお肉を矯正下着に無理やり詰め込んでナイスバディ。
そんな感じで、自分の思いをたった十七文字に
無理やり詰め込むのが俳句。

という私の表現は、表現そのものが
隣の家に行ってしまっているような気がする。
しかも晩ごはんタイムにしゃもじを持って。

そんな話はどうでもよくて、俳句。

俳句を始めて三十年の私は、
これまでたくさんの俳句をひねってきた。
ひねってひねってひねりまくってきた。

その反動なのかどうかよくわからないが、
おばあちゃん、お母ちゃん、嫁はん、娘、などに
「もっと、しっかりせい!」と
体のどこかはよく覚えていないが、ひねられ続けてきた。

そんな話もどうでもよくて、俳句。

大岡信先生が名句を毎回一句ずつ紹介されている
連載を目にした小杉なんぎんは、何を思ったのか、
自分の俳句をどこかで連載できないものか? と考えた。

その考えに乗ってくださったのが、フリーペーパー
「花形文化通信」の塚村真美さんという
遊び心たっぷりの方で、塚村さんのおかげで
私の俳句の毎月の連載が始まった。

と思ったら、次はリクルートの「週刊Bing」という情報誌の
黒田真行さんという方が、私に俳句の週刊の連載を
させてくださるということで、ああ、遊び心は母心、
という訳で、私の俳句の連載が始まった。
(そんな連載、今まで見たことがない)

調子に乗った小杉なんぎんは、毎日放送ラジオの
実況中継俳句会を、大阪の桜之宮公園というところで行った。

その日、花見酒を飲みすぎてしまった小杉なんぎんは、
肌寒い中、公園に集まってくださったおばあさんの背中に
あらかじめスタンバイしてあった貼るカイロを
順番に貼らせていただいたこと以外、何も覚えていなかった。

翌日、その俳句会を毎日新聞の記者の
大島秀和さんという方が見事な記事にまとめてくださって、
さすがプロやなぁ、と感心してる場合じゃなかった小杉なんぎん。

という訳で、小杉なんぎんの俳句の連載で一番ウケたのが
(俳句の評価でウケるというのもどうかと思うが)
この作品。

 流れる鼻血よ流れるままに流れんかい

これのどこが俳句やねん?
というツッコミは勘弁していただきたい。

何故なら、私のお気に入りの俳句が、俳人吉岡禅寺洞先生のこの作品。

 地虫 壁にぶつかって なにやらわからないことをいってる

呼び捨てにして悪いが、おい、大丈夫なのか? 禅寺洞!
という前に、こんな俳句がお気に入りの小杉なんぎん、おい、大丈夫なのか?
posted by 小杉なんぎん at 09:14| Comment(2) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月09日

ああ、それはまさに!

今から15年ほど前、

(中略)

そうして私は、漫画やコラムのたくさんの連載をいただき、

「Bing」「とらばーゆ」「フロムエー」「ぴあ」「大阪新聞」
「夕刊フジ」「毎日新聞」「スポーツニッポン」「自由時間」
「モノマガジン」「漫画笑アップ」「週刊モーニング」
「アサヒ芸能」「ダカーポ」「宝島」

という具合に、書いて描いて大活躍、まではよかったが。

それから5年、

(中略)

こうして私のすべての連載が、あっという間に消えてしまった。

ああ、それはまさにイリュージョン! と言ってる場合ではなく、
収入がゼロになってしまった私は、電子部品の配達係という職に就き。

それからさらに3年、のある日。

突然、響波速人さんという方からお電話をいただき、
イリュージョン小杉を週刊大衆の誌面で、あの人は今こんなことを
やっているという記事にしたい、と言ってくださるではないか。

ああ、それはまさにファンタスティック!

ひょっとしてそれは、テレビでよく見る
『あの人は今』の活字バージョンではないか。
大ブレイクをした芸能人ならいざ知らず、
大ブレイクどころか極小ブレイクも危うい私を。

ああ、それはまさにドリーミング!

という訳で、わざわざ三重県から東大阪の
私が勤める工場まで来てくださった、響波速人さんの取材は
無事に終わったのだが、そこで私はふと、ある思いに到った。

『あの人は今』はたしかに嬉しいが、たった3年で
『あの人は今』というのは、少し期間が短いのではないかと。

『あの人は今』というぐらいだから、10年はひと昔、
せめて10年ぐらいは期間がいるのではないかと。

それじゃあ、ドリーミング小杉の『あの人は今』は、一体何だろう?

『その人は今』?

いやいや、『その人は今』でも、5年ぐらいの期間はいるだろう。
と、なると、『この人は今』?

いや違うなぁ。
『この人は今』だとリアルタイムになってしまう。

私が思う3年のイメージは、その人とこの人の間ぐらいなんだが。
うーん、そうなると、
『その人とこの人の間ぐらいの人は今』
となるのかなぁ?

何か、結婚相手や彼氏として、
誰かに値踏みされているような感じになってしまうなぁ。

ああ、それはまさにウェディング!

まぁ、それはさておき、それから7年、

(中略)

おかげさまで私は「歌集・阪神タイガース 虎にしびれて」
という本で再起することができました。

ああ、それはまさにフェニックス!

って、アカン、フェニックスはカッコ良すぎる、
カッコワルイ私が口にしてはいけないセリフ。

ああ、それはまさに、月にかわってお仕置きよ!

って、言うてる場合か、孫が2人もいる小杉なんぎん。


歌集 阪神タイガース

歌集 阪神タイガース

  • 作者: 小杉 なんぎん
  • 出版社/メーカー: ロングセラーズ
  • 発売日: 2010/08/23
  • メディア: 単行本


posted by 小杉なんぎん at 14:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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