2010年10月09日

ああ、それはまさに!

今から15年ほど前、

(中略)

そうして私は、漫画やコラムのたくさんの連載をいただき、

「Bing」「とらばーゆ」「フロムエー」「ぴあ」「大阪新聞」
「夕刊フジ」「毎日新聞」「スポーツニッポン」「自由時間」
「モノマガジン」「漫画笑アップ」「週刊モーニング」
「アサヒ芸能」「ダカーポ」「宝島」

という具合に、書いて描いて大活躍、まではよかったが。

それから5年、

(中略)

こうして私のすべての連載が、あっという間に消えてしまった。

ああ、それはまさにイリュージョン! と言ってる場合ではなく、
収入がゼロになってしまった私は、電子部品の配達係という職に就き。

それからさらに3年、のある日。

突然、響波速人さんという方からお電話をいただき、
イリュージョン小杉を週刊大衆の誌面で、あの人は今こんなことを
やっているという記事にしたい、と言ってくださるではないか。

ああ、それはまさにファンタスティック!

ひょっとしてそれは、テレビでよく見る
『あの人は今』の活字バージョンではないか。
大ブレイクをした芸能人ならいざ知らず、
大ブレイクどころか極小ブレイクも危うい私を。

ああ、それはまさにドリーミング!

という訳で、わざわざ三重県から東大阪の
私が勤める工場まで来てくださった、響波速人さんの取材は
無事に終わったのだが、そこで私はふと、ある思いに到った。

『あの人は今』はたしかに嬉しいが、たった3年で
『あの人は今』というのは、少し期間が短いのではないかと。

『あの人は今』というぐらいだから、10年はひと昔、
せめて10年ぐらいは期間がいるのではないかと。

それじゃあ、ドリーミング小杉の『あの人は今』は、一体何だろう?

『その人は今』?

いやいや、『その人は今』でも、5年ぐらいの期間はいるだろう。
と、なると、『この人は今』?

いや違うなぁ。
『この人は今』だとリアルタイムになってしまう。

私が思う3年のイメージは、その人とこの人の間ぐらいなんだが。
うーん、そうなると、
『その人とこの人の間ぐらいの人は今』
となるのかなぁ?

何か、結婚相手や彼氏として、
誰かに値踏みされているような感じになってしまうなぁ。

ああ、それはまさにウェディング!

まぁ、それはさておき、それから7年、

(中略)

おかげさまで私は「歌集・阪神タイガース 虎にしびれて」
という本で再起することができました。

ああ、それはまさにフェニックス!

って、アカン、フェニックスはカッコ良すぎる、
カッコワルイ私が口にしてはいけないセリフ。

ああ、それはまさに、月にかわってお仕置きよ!

って、言うてる場合か、孫が2人もいる小杉なんぎん。


歌集 阪神タイガース

歌集 阪神タイガース

  • 作者: 小杉 なんぎん
  • 出版社/メーカー: ロングセラーズ
  • 発売日: 2010/08/23
  • メディア: 単行本


posted by 小杉なんぎん at 14:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月02日

コスギンのワンポイントリリーフ:ホールド2

私の友人に、東京の人気お笑いプロデューサーのヒロ吉田という人がいる。
吉本には、吉田ヒロさんという人がいる。

「何で、そんなややこしい名前?」と訊いたら、
ヒロ吉田が「僕は平成元年からヒロ吉田ですよ」と言った。

ヒロ吉田と吉田ヒロさんが一緒にアメリカに行ったら
ややこしいやろうなぁ、と思う。
posted by 小杉なんぎん at 14:55| Comment(3) | TrackBack(0) | コスギンのワンポイントリリーフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

私のフビン・ドビン・ハゲチャビン2010 〜秋〜

knifeという英単語を見た時、ふと、こう思った。
発音してもらえないアルファベットのKの文字が「フビンやなぁ」と。

そんな私の「フビンやなぁ」の視線は、
そのまま街中のありとあらゆるものへと向かう。

ピアノの両端の鍵盤のように、ギターのハイフレットのように、
ほとんど誰も上ったり下りたりしない手すりのない階段の隅っこに。

という感じで、私は、そんなフビンなものの路上観察を続け、
写真を撮りまくり、週刊文春の誌面で
『街のフビン』としてグラビア特集をさせていただいた。

夕刊フジの誌面では、連載までさせていただいた。

けれど、友人知人には、こう言われた。
「赤瀬川源平のトマソンのパクリやんけ」と。

ああ、パクリも何も、私の処女作は、
ビックリハウスという雑誌に投稿して掲載された『赤瀬川源平賞』。

赤瀬川源平先生を心の師と仰いで、これまで創作活動を続けてきた私にとって
ああ、それだけは言わないで。
ベッドで煙草を吸わないで。
セーラー服を脱がさないで。
奥様と離婚してからプロポーズして……と
何を言ってるんだか私は53才。

まあとにかく、そんなパクリ疑惑に対し、
私はキッパリとこう言い返したものだ。

パクリじゃないよ、カバーだよ。
リメイクだよ。
サンプリングだよ。
アンサーソングだよ、と。

なんていう言い訳大会を書いているうちに、あることに気がついた。
小説のカバーというのはできるのだろうか? と。

たとえば、小説のある部分を引用する、というのはよくある話だが、
もし私が、村上春樹氏の小説を全文引用してしまったら、その本は何だろう?
そのまま出版してしまったらただの著作権問題だが、
全文を大阪弁にして、カバーだよと言い切ったら、どうなるのだろう?

英訳されている村上春樹氏の本は村上春樹氏のものだから、
単に大阪弁に訳した訳者でしかないのだろうか、私は?

という訳で、最後に、村上龍氏のこんな言葉で締めくくりたい。

「小説家は同じ曲を演奏することができない」

カッコイイ言葉だ。
そして、こんなカッコイイ言葉を引用して
カッコ良く見せようとする小杉なんぎん。

まさに、カッコワルイの王道だ。
posted by 小杉なんぎん at 14:52| Comment(1) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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